VBA　別のExcelファイル（ブック）を参照

VBAで別のExcelファイル（ブック）を参照する方法には、大きく分けて以下の2通りがあります：

✅ 1. 別ブックを開いて参照する方法（Workbooks.Open）

📌 基本構文

Dim wb As Workbook
Set wb = Workbooks.Open("C:\パス\ファイル名.xlsx")

🧾 使用例：別ブックのセルを参照して読み取る

Sub 別ブックを開いて参照()

    Dim wb As Workbook
    Set wb = Workbooks.Open("C:\Users\yourname\Documents\data.xlsx")

    ' A1セルの値を取得して表示
    MsgBox wb.Sheets("Sheet1").Range("A1").Value

    ' 処理が終わったら閉じる（保存しない）
    wb.Close SaveChanges:=False

End Sub

✅ 2. すでに開いているブックを参照する方法（Workbooks("名前")）

Sub 開いているブックを参照()

    Dim wb As Workbook
    Set wb = Workbooks("data.xlsx")  ' 拡張子まで必要

    MsgBox wb.Sheets("Sheet1").Range("A1").Value

End Sub

✅ 3. 値をコピーして自ブックに貼り付ける例

Sub 他のブックから値をコピー()

    Dim srcWb As Workbook
    Dim tgtWb As Workbook

    Set tgtWb = ThisWorkbook
    Set srcWb = Workbooks.Open("C:\Users\yourname\Documents\data.xlsx")

    ' Sheet1 の A1:B10 を Sheet2 の A1 に貼り付け
    srcWb.Sheets("Sheet1").Range("A1:B10").Copy
    tgtWb.Sheets("Sheet2").Range("A1").PasteSpecial xlPasteValues

    srcWb.Close SaveChanges:=False

End Sub

✅ 4. ブックを開かずに値を取得（リンクではなく直接値取得）

これはVBA単体ではできませんが、ADO（ActiveX Data Objects）を使えば可能です。必要ならそのコードも提供します。

✅ よくある注意点

✅ ファイル存在チェックの例

If Dir("C:\Users\yourname\Documents\data.xlsx") = "" Then
    MsgBox "ファイルが存在しません"
    Exit Sub
End If